Have a rice day!

ニューズレター Vol. 18

目次:
カリフォルニア・コメ作業(6月)  北川
お茶の効用             北川

次回予告
    コメ政策 等 北川 等

はじめに
5月の始めまで続いた雨で農作業は遅れ、カリフォルニアではここ30年の間で
一番作付けが遅れた年となりました。新聞などに依ると98年や96年にもエル
ニーニョによる影響で春先に雨があったと言うことですが、これほど遅れたこと
は無かったとのこと。これにより2003年産の収穫が遅れ、晩生のM401等
は作付け面積が限られてしまいました。これを受けて今年度産の販売にも影響を
及ぼすと言われています。少ない2002年産を2−3週間2003年産の新米
まで引き延ばさなくてはいけなくなりました。

お知らせ
胚芽米2ポンド袋発売決定 
ご好評頂いております「田牧・健康胚芽米」の小袋を新しくラインナップする事
になりました。これは主にNon-Japanese, Non-Asianをターゲットに作りまし
た。これまで弊社「田牧・健康胚芽米」は日系を中心に販売して参りましたが、
普段おコメを習慣的に食べない方々にもご興味頂き始め、卸売業者様のご協力も
賜り、一部日系で無いところでも販売を始めております。今後普通のスーパーに
もこの小袋2ポンドの胚芽米が売られるようになればと考えております。弊社出
荷ベースで6月末からの販売を計画しております。また、日系でも普通の白米に
混ぜて炊いていただいているお客様や、少し試して見ようというお客様、単身の
お客様等にも最適と思われます。新しいサイズに関しましても既存サイズ同様宜
しくお願い申し上げます。

カリフォルニアのコメ作業(6月)
5月に入ってもまとまった雨があり、大幅に作業が遅れました。或る田圃では4
月に運良く種まきができていたにもかかわらず、4月後半から5月初旬まで気温
が上がらず、種は芽を出すこともなく水に沈んだままに成ったと言うことも有り
ました。平均的な農家は4月の雨上がりを見て少しは田起こしなども行っており
ましたが、雨の多かった地域などではそれもかなわず、5月中旬になってようや
く田起こしから始めた農家も有りました。それによって作業は2−3週間程度遅
れてきてしまいました。中にはうまく早稲の品種に乗り換えることができた農家
も有るようですが、普通はそういった切り替えもできずに、耕作を3回のところ
を2回に繰り上げ、普段で有れば肥料を細かくすき込んだりしている農家も今年
は飛行機やトラクターで固形肥料を播くだけで終わっている農家も有ります。圃
場の耕し方が足りないため収量に影響がでるのではないかと言われております。
また、雨が続いて田圃に水があった関係で水草が早くから繁殖し、雑草害に悩ま
されるのではとも言われております。とにかく作付け期から問題の多い年となっ
てしまっております。
5/25現在の農務省発表の作付け動向ではカリフォルニアは過去5年の平均で
同時期に83%まで作付けが終わっている状況ですが、今年は65%程度にとど
まっております。また、昨年同時期は既に93%は作付けが終わっていたことと
比べると大きな遅れとなっていることが解ります。また、発芽状況ですが、過去
5年同時期の平均で48%発芽していたのに対し、今年は30%、昨年は61%
であったのと比べると遅れが目立ちます。また、今年の圃場の状況は「普通」が
75%、「悪い」から「非常に悪い」が合わせて20%にもなり、昨年の同時期
普通20%、良い60%、非常に良い20%と非常に対照的な形になっていると
言えます。
6月は稲の芽が出そろい、青々とすくすく青い空向かって元気に伸び始める時期
です。同時に雑草も元気に伸びる時期で、除草剤の散布も行われます。今年は作
付け前から圃場に水があるため、水草がコメより先に芽を出している事もあり、
1発剤と呼ばれる1回だけの処理で済ますことはできなくなっております。1発
剤の後補助的な除草剤をもう一度散布するのが普通となりそうです。また、元肥
を十分にすき込めなかったので、肥料もこの先何回かに分けて生育に応じて散布
してあげなくてはいけなくなっているようです。初期の散布ですので回数が増え
ても農薬の残留などは問題になることは無いと言うことは蛇足ですが付け加えて
おきます。

カリフォルニア・コメ市況(原料サイドから見た)
2003年5月末頃の原料市況と言うことでお知らせいたします。これはあくま
でも私個人の私見でありますので、あらかじめご了承下さい。
カリフォルニアの中心カルローズは依然強含みです。最近になって工場出し値に
も影響がでているようです。一般的に3月以前に100ポンド当たり約$1.00程
度上がっておりましたが、ここ最近更に$1.00以上値上げしていると言われてお
ります。また、今年のM401の作付けの問題で、M401にも原料サイドでは
影響が出始めております。

お茶の効用
最近の話題をさらっている物にSARS(新型肺炎の重症急性呼吸器症候群)があ
ります。香港などで見つかり、アッと言う間に世界に広がりました。最も患者数
の多い中国では対策は採られているものの、感染者数は減少に至らず、死者の数
も増え続けております。ただ、恐ろしい病気には違いないと思いますが、エボラ
熱などのように感染すると死亡率が80%と言うような物とは異なり、今報告さ
れている死亡率は8−10%程度とのこと、またウイルス性ということもあり、
それを乗り越えた人には免疫ができるとのこと、早晩血清が作られワクチンが生
産されるように思います。
しかし、病気は怖い物、そしてできるならかかりたくない物です。実は最近のア
メリカの食品雑誌に取り上げられた物に「お茶に含まれる成分が病気から体を守
る」と言う記事が出ていました。そして現在ハーバード医療大学やその他世界中
でその検証が成されているとのことでした。
その成分とはテアニン(Theanin,またはL-theanin)と呼ばれる物でコーヒー
には含まれず、お茶に含まれる成分だと言うことでした。お茶を飲む人はコーヒ
ーを飲む人に比べて5倍程度ばい菌に対する反応が早かったそうです。それはL
-theaninが体内で分解され、T細胞と呼ばれる免疫細胞に働きかけ、免疫作用
を増進させるからだと言われています。
お茶と言うことでテアニンについて日本ではどのように言われているかを調べて
みますと更に面白いことが解りました。このテアニンは緑茶のうまみ成分である
アミノ酸の一種で、高級茶に多く含まれていると言うことでした。それはお茶の
葉に日光が当たると次第にテアニンがカテキン類に変化するため、おおいをかけ
て育てる玉露に一番多く含まれると言われ、市販のお茶の分析結果から高級茶ほ
どこのテアニンが多く含まれることが解っています。また、テアニンはサプリメ
ントの錠剤でも売られ、リラックス効果、ストレス、不安症などにも効果がある
とされています。一般にお茶はカフェインが多く含まれ、リラックス効果や、利
尿作用、脳の活性化に効果があり、また最近よく話題にされる、カテキン
(Catechin)も多く含まれ、このカテキンにより、抗酸化や抗菌、血中コレス
テロールの上昇抑制、血糖の上昇抑制など様々な生理作用も報告されています。
また、お茶のカテキン類は抗菌作用があり、お茶でうがいをするとインフルエン
ザの予防になるとも言われています。
また緑茶にはビタミンCも多く含まれ、風邪やインフルエンザの予防にはもって
こいと言う飲料では無いでしょうか。他にも体重抑制効果や、香水やローション
の香り成分に使われたり、髪の増加効果なども言われています。また、最初に挙
げたテアニンは体内でGABA(ガンマーアミノ酪酸)を作り出す働きも有ると言
われ、胚芽米を食べて、緑茶を飲むことによってより健康が増進されるという結
果が期待できるのでは無いでしょうか。とにかく日本の昔からの食品や飲料にそ
ういった物質が多く含まれることが解るに従い、先人たちの知恵という物には驚
かされます。それと同時に現在の食事や食生活を見直し、バランスの取れた良い
食事をすることが、健康増進に一番近道であると言うことを改めて考えさせられ
ます。
参考:
http://www.preparedfoods.com/newsletter/articles/0403/0403_3d.htm
http://www.ochakaido.com/sousi/kounou/kou1.htm
今回はこの辺りで。
次回は「コメ政策」についてお話しさせていただきます。
(北川正巳)

 

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