Have a rice day!
ニューズレター Vol. 19
目次:
カリフォルニア・コメ作業(7月) 北川
コメ栽培地域(中国) 北川
丼物 マックファーランド
次回予告
コメ栽培地域(続) 等 北川 等
はじめに
春先作付け準備頃続いた雨で結果的に作付け面積は前年の90%以下となって
しまいました。また以前からお知らせいたしております通り、作付けも遅れて、
新米は遅くなることは確実です。それを受けて精米業者では新米までの供給量
と手持ち在庫を計算して、出荷先や価格の変更を行っております。しかし、大
手ディスカウントストアーや大手小売りでの価格がそれ程動いておらず、流通
業者さんや小売り業者さんの間では頭痛の種となりつつあります。また、精米
業者でも今年の年度末の残量もさることながら、2003年産の供給量から原
料確保に際して、農家側の高値憶測(希望)が強く出てきており、2003年
産の原料価格は高く設定せざるを得なくなりつつあります。また、以前からお
話ししております晩生のプレミアム品種M401は作付け面積の大幅減少から、
作付けできた農家からは可成り高値での取引が希望されており、今年このM4
01は問題となると言えます。
現状、作付けの行われた後の気候は平年並みで、生育上問題となるような異常
気象は見られておりません。
カリフォルニアのコメ作業(7月)
6月に入っても作付けは行われ、作付け日の限界と思われる6/15くらいまでに
作付けされる予定の田圃にはほぼ植え付けは完了しました。
6/30の農務省発表の作付け面積予測では、カリフォルニアは過去5年のうちで
最低の、46万7千エーカーで昨年比88%まで作付け面積が減ってしまいまし
た。これは過去5年のうちで最も低かった2001年の47万エーカーも下回って
おります。また、作付けの遅れと作付け準備の不十分さで収量も心配されてお
ります。面積的な問題と同時に収穫量も問題となれば農家側には手取りの問題、
精米業者や販売者にとっては販売量や販売価格の問題となってきます。
通常6-7月は田圃は黄緑色から濃い緑へと変化していきます。この時期雑草と
稲との競争の時期ですが、稲を助けるために除草剤を雑草の種類を見ながら散
布することを計画し始めます。1回目の除草剤処理で防除仕切れなかった物を
コントロールするためです。稲はこのころは分げつ期といって1本の主幹から
株分かれして株がどんどん大きくなる頃です。
カリフォルニア・コメ市況(原料サイドから見た)
2003年6月末頃の原料市況と言うことでお知らせいたします。これはあく
までも私個人の私見でありますので、あらかじめご了承下さい。
カリフォルニアの中心カルローズは依然強含みです。オーストラリアのおコメ
(中粒種)が面積減と収量減であったため、オーストラリアの出荷地域からも
要請が有るため、カルローズの高騰は新米後も続くと考えられています。また、
今年のM401の作付けの問題で、M401の2003年産の価格は可成り高騰
し、この値段ではとうてい通常のM401の商売はできるとは考えられない状
況です。
コメ栽培地域(中国)
おコメに関して述べる際にはやはり色々な国でどのように生産されてどのよう
な消費行動となっているのかを見ていくことは重要だと思います。何回かに分
けてコメの世界的生産や消費に関してお話ししていきたいと思います。
今回は中国のコメ生産と消費に触れてみたいと思います。
中国は世界最大のコメ生産国で同時に消費国です。世界の生産の3割を生産し、
3割を消費しております。人口はご存じの通り13億人、南部の主食はコメで、
北部は小麦が中心の様です。1960年代まではコメが不足していましたが、19
70年代に入りハイブリッド種の生産が可能になって、大幅に反収が改善して需
給が改善していったようです。コメの生産はインディカ種が7割、ジャポニカ
種が3割、南部では殆どがインディカで、長江から北がジャポニカの栽培地域
と言われています。華北と呼ばれる中国東北部は日本品種ベースの改良型ジャ
ポニカを多く生産しており、この地域の生産量は飛躍的に伸びて、年間1800
万トンの生産にまでなっているようです。1800万トンとは日本の生産の2倍
くらいです。中国のコメの総生産量は1億2400万トン、消費量は年間1億34
00万トン、輸入は31万トン、輸出が200万トン、備蓄量が8200万トンと言
うことです(2001/2002コメ年度)。これによると年間1000万トンは供給
不足となっておりますし、今後もこの傾向は続くと見られております。世界
のコメ生産は約4億トンですが、現在の国際社会のコメの全貿易取引量が2200
万トン程度ですので、中国の動向は見逃せません。現在中国は在庫の切り崩し
で賄っております。実際中国ではコメは自給しておりましたが、国際価格の低
迷や国内価格の低迷で稲作面積は減少を続けているようです。それには国内の
コメ全体の消費減退も影響しているようです。中国では所得の増加に伴ってコ
メ中心の食事から肉食へと消費行動が変化しているようです。それに伴ってコ
メの国内価格は低迷し、生産意欲も減少していると言うことのようです。人口
は1%以内の上昇に抑えられているとは言え、年間1000万人は増加しているわ
けです。ただ、ここで1%程度消費が減退していけば総消費量は増えては行か
ないわけですが、現状の生産は年間で1000万トンショートしているわけです
ので、中国政府が何らかの手を打つことを期待したい物です。早晩備蓄にも陰
りが出て、コメ価格も上がることも予想され、そうすれば生産も元に戻ってい
く可能性が有るのですが、農村人口は減少傾向であり、生産に関して一度手を
放れてしまったら元に戻せるかどうか心配です。中国は世界に対して恐ろしい
パワーを持っております。今後GDPが上がっていけば世界の工場としてだけで
はなく、一大消費地になって行くわけです。大きな人口を抱える国として食料
生産にも工業製品の生産同様力を注いでいって頂きたいと思います。そうしな
ければ近隣諸国に食糧危機を招き、飢餓やその他多くの問題へと発展してしま
う可能性が有ります。
話が横道にそれ始めましたが、最後に、所得が上がって行けば一般的にコメの
消費は農村部でも都市部でも減退しているようですが、もう少し詳しく見ると、
所得が上がり始めるとジャポニカや東北部で作られている日本種の改良品種な
どが好まれて、消費が変更されていくという傾向が有るようです。言い換えれ
ば所得が増えてコメの消費全体量は減るが、日本の品種のようなおコメは好ま
れて行くようです。この傾向はアメリカに住むアジア系の人々にも言えること
かも知れません。と言うことで中国では1990年代から東北部では年間100万
トンずつ生産は増えてきている様です。
今回はこの辺りで。
次回は「コメ栽培地域(続)」についてお話しさせていただきます。
(北川正巳)
丼物
Kaoru McFarland
丼物を目の前にすると“さあ〜食べますよ”という何かうれしい意気込みがあ
ります。美味しすぎて思いの他、食べ過ぎて私のように毎朝体重計に乗っては
ためいきをついている人間には複雑な思いのする食べ物でもあります。日本に
帰った時ランチアワーに、丼物を頬張っているサラリーマンを見ると思わず微
笑んでしまいます。丼物は日本人のパワーの源です。
時間がない時には親子丼のように簡単に用意が出来、その割りには家族に喜ば
れる主婦の味方でもあります。またあのご飯の量、お米が主役というのもうれ
しいものがあります。
さて、丼物のルーツは室町時代に流行した芳飯だと言われています。上流階級
の食べ物であったようです。この芳飯はもともとはお寺の料理で野菜や乾物を
細かく切って味をつけ、中国の思想である陰陽五行説に基づき、白、黄、赤、
緑、黒と五色の具を白いご飯の上に美しく飾ってすまし汁をかけて食べられて
いたようです。
また、今のような丼物は江戸時代の文化文政年間(1804〜1830年)に
うな丼から始まったと言われています。これは温かいご飯にうなぎを埋めたも
ので芝居小屋で食べるために考えられたものでした。ご飯とおかずをひとつに
盛った簡便さと味の良さで庶民の人気を集めていたようです。
現在私達になじみの深い丼物は明治時代以降に作られたものです。“親子丼”
“天丼”、“牛丼”は明治時代、“鉄火丼”は大正時代初期、そして“カツ丼”
は大正時代の末に丼の上にとんかつをのせてソースをかけて食べたことからヒ
ントをえたものだそうです。
皆様はどの丼物に一番郷愁を感じますか?
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